境目のない・・・実話

 先日、とある場所のトイレで何気なく鏡を見るとわたしのつぶらな左目に・・・「えっー!」・・・もしかしたら、「」・・「」・・「」・・な・な・なんと出血のあと!!!
  初めての体験で年甲斐もなく狼狽しながら、鏡に大きな顔を近づけると、やはり「血」!! 気になるので、翌日、インターネットで見つけた事務所近くの眼科医に、仕事中にもかかわらず駆け込んで、検査してもらう。
医者「こーゆーケースは、基本的に緑内障を疑うのですがね。検査してみますと、眼圧も正常ですしね、問題はないかと思います。目に色素をつけてみましたが、傷もないようですので、少し目を何かの拍子にこすってしまったんでしょうね。心配はないでしょう。」
わたし「あーそうですか?よかった!!」
医者「でもね!」
わたし「はあ?!」
医者「来てますよ。すこし」
わたし「何がですか?」
医者「まあ、40をすぎるとしょうがないんですがね。」
わたし「えっ・・・なにですか?」
医者「老眼ですよ・・・すこし来てますな」
わたし「えっー!!!ロ・ウ・ガ・ン・・・ですか?」
医者「そうです。でも気になさらないでも大丈夫です。物理現象ですからして。」
わたし「ぶ・・ぶ・・物理現象ですか?・・・・物が上から下に落ちるのと同じですか?」
医者「えぇ。そういうことです。」
わたし「なんか・・すごいことですね。・・・でも、私だけはまだまだ大丈夫と思っていましたけど・・・」
医者「順繰りですよ。」
わたし「でも・・・。自覚症状はないですが・・・ほんとに、そうですか?」
医者「そんなら、これ読んでみてください。えーと・・・国語辞典ですがね」
わたし「はい、読めますよ普通に。」
医者「そうですか?そんじゃー、これをメガネの前において見てください。」
わたし「めっちゃ!はっきり・・・見えますわ」
医者「はい、老眼です」
医者「まぁ!何度も言いますが、物理現象ですよ。物が上から下に落ちるのと同じです。今から遠近両用をつくって慣れておかれた方がよいですね。」
わたし「えんきん・・りょうよう・・・ですか?」
医者「ご存じでしょう?境目のないやつ」
わたし「・・・・・」
うなだれて、事務所に帰って、その日は早めに退社させていただきました。 寒空が身にしみる今日このごろ。(完)

匿名希望(4×才)



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